染み抜きは、高度な技術が要求されます。
衣類の繊維の種類や特性、衣類の着用状態、染色状態、シミの種類やシミの状態、その衣類の洗浄方法など多くの事を総合的に考え、その衣類に合ったベストな処理方法を選択します。
数多くの知識や経験が必要になります。 |
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しかし、衣類には、高度な技術が要求される衣類やシミはありますが、
極々少数なのです。
ほとんどのシミは、知識や経験が無い人でも1週間も経験を積めば、
シミを取り除く事は、十分可能です。
もちろん、高度な技術を要求されるシミもありますが・・・・・・・
なぜなら、プロのクリーニング店には、プロ専用の道具や機材、
専用の染み抜き剤などを使用するからです。
最低限必用な知識さえあれば、実は染み抜きは、そんなにむずかしくはありません。
ほとんどのシミは、それほど難しくありません!
もちろん染み抜きをまじめに行っているクリーニング店も数多くありますが、染み抜きをしないクリーニング店は、もっと数多く存在します。
しかし、染み抜きは、それほど難しくないのに多くのクリーニング店は
なぜ、染み抜きをしないのでしょうか?
大きな理由は、以下のことが考えられます。
@ 非常に手間がかかるから・・・・(生産コストがかさむ)
染み抜きをすることでクリーニング工場の生産コストがかかります。
染み抜きをするのとしないのでは、大きな差が生じるのが理由です。
*生産コストを下げて、低価格を実現しているメリットもあります。 |
A 染み抜きでの事故のリスクが上がるから・・・・・(弁償金がかさむ)
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染み抜きをすることで失敗するリスクが上がるからです。
ほとんどの衣類は、最低限の知識さえあれば、染み抜きをすることで衣類にダメージを合わせる事はないですが、一部の衣類は、色はげを起こす場合があります。
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基本的に衣類の製造段階で洗濯に対する耐久性を無視し、ファッション性を重視して染色が極めて弱い衣類を販売していることも大きな原因です。
このような染色が極めて弱い衣類はと、高級衣類に多く存在しています。 |
このような衣類を、染み抜きすることで衣類の地色が色はげ(脱色)が起こります。
このようなリスクを嫌い、染み抜きを行わないクリーニング店が数多く
存在しています。
参考文献
・よくわかるクリーニング講座 ERC出版
(財)全国生活衛生営業指導センター編著
・洗剤と洗浄の科学 中西 茂子 著 コロナ出版
・石鹸・洗剤100の知識 大巻健男 東京書籍