|
|
炭素繊維はほとんど炭素だけからできている繊維です。
アクリルや石油、石炭からとれるピッチ等の有機物を繊維化して、その後、特殊な熱処理工程を経て作られます。
原料別の分類としてPAN系、ピッチ系があり、生産量および使用量が最も大きいのはPAN系炭素繊維です。
|
|
炭素繊維(PAN系) |
軽く、強度・弾性に優れるため、「鉄よりも強く、アルミよりも軽い」といわれる程です。熱や電気の伝導率が高く、耐摩耗性、X線透過率にも優れ、PAN系は高強度に、ピッチ系は高弾性に特長があります。
炭素繊維は軍用機に使われたのが最初で、今では、航空機・宇宙用途、レーシングカー、ヨットとマスト、スポーツ用途(ゴルフクラブのシャフト、テニスラケット、釣り竿など)工業用途などさまざまな分野に使用されていますが衣料品には使われていません。 |
|
ガラス繊維は、ガラスからつくられる繊維で高温で溶かし液状になったガラスを高速で巻取るなどして、ミクロン(1000分の1ミリ)単位の細い繊維にしたものです。
|
|
ガラス短繊維 |
大きく分けて「短繊維」と「長繊維」の2種類があり、 「短繊維」は一般に「グラスウール」と呼ばれ、不燃性はもとより、断熱性・吸音性・防振性にも優れて、暑さ寒さ、騒音、振動などを遮断します。
住宅、ビル建築、設備機器、自動車向けなど幅広い用途で快適環境の創造や省エネルギーに貢献しています。
「長繊維」は「グラスファイバー」とも呼ばれ、多くの樹脂の強化材料として、用途に応じて様々な加工がされ、車両、船舶、工業材料、エレクトロニクス、住宅設備など幅広い分野で使われています。
金属繊維は、金属を細く、長く伸ばした繊維でスチール繊維とも呼ばれています。
ステンレス、鉄、金、銀、アルミニウムなどがあり、最近では衣料品にも使われています。
着用や洗濯等で発生するシワを取り除くことは非常に難しく、また、着用や洗濯により金属繊維が折れて、チクチク感が起こる場合があります。
|
|
セラミック繊維 |
参考文献 ・よくわかるクリーニング講座 ERC出版 (財)全国生活衛生営業指導センター編著 ・繊維製品の基礎知識 (社)日本衣料管理協会 ・繊維商品めんてなんす研究会 基礎化テキスト |
|
|
|
|