消臭加工は、繊維が臭気成分と触れることにより、不快臭を減少させる効果を示す加工と定義されています。
消臭加工は、臭気物質を化学的に吸着したり、臭わない他の物質に化学変化させて臭いを取り除く加工です。 |
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消臭加工マーク |
消臭加工製品を評価する方法として、繊維評価技術協議会が認証する消臭加工マーク制度あり、官能と機器分析の両方に合格すると消臭加工マークの使用が許可されます。
【家庭内の悪臭源と成分】
臭気成分 |
悪臭源 |
臭気成分 |
悪臭源 |
アンモニア |
肉の腐敗臭 トイレ臭 |
アセトアルデヒド |
タバコ臭 |
アミン類 |
腐敗魚臭 |
インドール |
糞尿臭 |
硫化水素 |
腐卵臭 |
スカトール |
糞尿臭 |
メチルメルカプタン |
たくあん臭 腐敗タマネギ臭 |
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消臭方法は、酸化、還元、中和、付加、置換といった化学反応を利用して消臭します。
寝具類、カーテン、カーペット、トイレ製品、靴下、肌着、靴敷等の生活用品に使われています。
羊毛の欠点であるヒメカツオブシムシやイガ等の虫害を防止する加工です。
防虫加工には、薬剤を繊維に付与するか、繊維を改質して虫が食べれないようにする方法があり、主に忌避効果のあるものが使用されています。
また、ダニなどの微小害虫から寝具などを防御する防ダニ加工では、ダニが侵入できないように縫い目を詰めた高密度織物を使用して、忌避タイプ薬剤で加工したものもあります。
【衣類を食べる主な害虫】
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ヒメカツオブシムシ
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ヒメ マルカツオブシムシ
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イガ |
コイガ |
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防虫加工は、クリーニング店でも加工ができます!
クリーニング店での防虫加工では、衣類全体に加工するので防虫効果が高く、ガス化しないので防虫効果が次のクリーニングまで持続します。また、いなや臭いが無く、非常に安全性も高いので安心してご利用になれます。
もちろん市販の防虫剤との兼用もOKですし、衣類に防虫加工をしても変色などの問題は全くありませんのでおすすめです。
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参考文献 ・よくわかるクリーニング講座 ERC出版 (財)全国生活衛生営業指導センター編著 ・繊維製品の基礎知識 (社)日本衣料管理協会 ・繊維商品めんてなんす研究会 基礎化テキスト |
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