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 すすぎについて


すすぎは、洗いで落ちた汚れと洗剤を新しい水と取り替えて、再び洗濯物に付着しないように流すために行う工程になります。
もし、この工程を行わず洗浄成分が残ったままでいると、時間経過で黄ばみが起きてしまう可能性が高くなってしまいます。
特に、石鹸で洗濯する場合は、黄ばみやすいので、すすぎを十分に行う必要があります。
すすぎ


右の図は、「水温と洗剤残留量」の図です。

すすぎ時の水温が高い方が、すすぎ効果はあります。しかし、お風呂の残り湯に関しては、すすぎ時に使用しない方が良いでしょう。キレイな水を使卯ようにして下さい。20℃の水温で3分、40℃では1分で急激に洗浄成分は減りますが、その後はほとんど変化はありません。
また、たくさんの水で1回ですすぐより、その半分の水で2回に分けてすすぐ方が、はるかにすすぎ効果はあります。
すすぎの水温

以上のことから、アルカリ洗剤を使用する場合は、すすぎは時間が3分、回数を2回、節水の面から見て、オーバーフロー(水を出したまますすぐ方法)より、ためすすぎの方が水の使用量は少なくすみます。また、洗剤の入れすぎは、洗剤残留物が残りやすくらるので注意してください。



 脱水について



脱水時間は、最初の30秒から1分で含水率が下がってそれ以降は時間をかけてもあまり変わりません。もちろん繊維の種類や衣類の種類によっても大きく違いがあります。

厚手の綿の衣類は、脱水時間によって若干変わりますが・・・
脱水時間

素材によりますが、脱水をできるだけした方が早く乾きます。しかしこの場合ですとシワが多くなりますので衣類の素材や衣類の着用状況によって脱水時間を設定するのがポイントです。

上手な脱水方法はこちら
シワクチャ


【プロのクリーニング屋さんの裏技】

プロのクリーニング屋さんもシワをできるだけ作らないように洗います。特にデリケートな衣類を水で洗う場合は、脱水に気を使っています。例えば、デリケートな衣類の脱水時間は、脱水機が高速回転に入ってから数秒程度(3秒〜5秒)で止めます。

上手な脱水  上手な脱水  
3〜5秒脱水して止める  形を変える  

この状態では、まだボトボトなので、脱水機の中の衣類の形を変えて、上記の作業を繰り返します。要するに1回の脱水を長くするのではなく、短い時間の脱水を2回に分けてするのです。これなら、脱水シワが比較的少なく、ボトボトな状態にはなりません。



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参考文献
・よくわかるクリーニング講座 ERC出版/(財)全国生活衛生営業指導センター編著
・洗剤と洗浄の科学  中西 茂子 著 コロナ出版
・石鹸・洗剤100の知識 大巻健男 東京書籍



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