界面活性剤は、水に溶かしたときの親水基の状態で大きく分けてアニオン界面活性剤、カチオン界面j活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤の4つの種類に分けられます。
界面活性剤についてはこちら
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水浴中で親水基がマイナス(−)の電気をもつもの。 |
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石鹸をはじめ、ほとんどの洗浄剤はアニオンです。
石鹸は牛脂やヤシ油、米ぬかのような天然油脂をカセイソーダ(水酸化ナトリウム)で分解し製造されます。
石鹸は、水に溶けるとアルカリ性のため油汚れを落す力が強く、生分解性がよいのが特徴です。 |
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しかし、低温では溶けにくく、カルシウムやマグネシウムや鉄分をを多く含む硬水中では、石鹸カス(金属石鹸)ができて、洗浄力が下がり衣類の黄ばみの原因になるのが欠点もあります。
※これは温泉などで石鹸を使うと、よく起きる現象です。
石鹸について詳しくはこちら
アニオン界面活性剤の種類 |
脂肪酸系 |
脂肪酸ナトリウム(石鹸) |
アルファスルホン化脂肪酸エステルナトリウム |
直鎖アルキルベンゼン系 |
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS) |
高級アルコール系 |
アルキル硫酸エステルナトリウム(AS) |
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES) |
アルファオレフィン系 |
アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS) |
ノルマルパラフィン系 |
アルキルスルホン酸ナトリウム |
水浴中で親水基がプラス(+)の電気をもっているもの |
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一般的に洗濯用使われる洗剤としては使われず、リンスや柔軟材に使われています。
これは繊維などをふわふわと弾力性を持たせる目的としてよく使われ、また別の用途としては、帯電防止剤や殺菌性があるので殺菌消毒剤として使われ、逆性石鹸とも言われています。 |
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親水基に(+)と(−)の両方の電気をもっているもの。
水溶液が酸性の場合は(+)
アルカリ性では(−)に帯電します。
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原子の状態で電気をもたないが、水溶液中で電気をもったものをイオンと呼びます。
ブラス、マイナスの電気をもつ界面活性剤をイオン性界面活性剤といいます。
電気をもたない界面活性剤。界面活性剤の分子と水溶液中の水分子が水素結合し、水の分子で表面を囲み、その部分が水になじみやすい親水基となります。この親水基を目的に応じて自由に変えることが出来ます。
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水に溶けているノニオン界面活性剤の温度を上げていくと、ある温度に達した時、急に溶けなくなり、白く濁ってしまいます。
この温度を濁点(どんてん)といいます。
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ノニオン界面活性剤は、この濁点付近が洗浄力が高いので洗剤メーカーは、
予想される使用方法(洗浄温度)によりセッティングを変えています。
【ノニオン界面活性剤の特徴】
@ 酸やアルカリの影響を受けにくい
A 硬水の影響を受けにくい
B 低い濃度で洗浄力が高く、落ちにくい油性の汚れに強い
C 酵素に悪影響を与えない |
ノニオン界面活性剤の種類 |
高級アルコール系 |
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE) |
アルキルフェノール系 |
ポリオキシエチレンアルキルフェニールエーテル(APE) |
脂肪酸系 |
蔗糖脂肪酸塩エステル
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ソルビタン脂肪酸エステル |
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル |
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル |
アルカノールアミド |
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